残業について考えてみました。
法律で定められている労働時間
労働基準法とは、憲法27条「労働権」に基づいて定められているものというのは、皆さんもよくご存じのことと思います。 原則として週40時間を上限として、7時間45分/1日と定めているところもあれば、8時間/1日と定めているところもあり働き方はそれぞれです。
学校の勤務をみてみる
私は、これまで主に教育の現場しか経験をしたことがないので、教育現場で労働時間(残業時間)をみてみます。
私立学校での場合
7:30 出勤
→ その日の授業準備や部活動の朝練指導に行きます
8:30~8:50 始業・HRなど
8:50~12:40 午前の授業
→ 日によって授業数は異なりますが、1~4時間の授業をこなします。授業がない時間帯は、クラス運営(HRの準備、掲示物、連絡プリントなどの作成)、校務分掌(進路指導なら外部の方との面談、書類作成など)、教材研究(授業プリント作り、より分かりやすく説明をするための教材準備など)などなど、書き上げていくとキリがない程です。また、授業が詰まっているとバックグラウンドでこのような仕事ができず、どんどん溜まっていく日もあります。
12:40~13:30 昼休憩
→ 基本はご飯を食べながら書類作成をしたり、昼休みに生徒が勉強やプライベートなことで相談をしにきたりします。なので、ほとんど休めません。
13:30~15:30 午後の授業
→ 午前の授業と同じ流れですね。
15:30~掃除・HRなど
→ 17:20までは規定の労働時間なので、会議が設けられていたり、部活動の指導を行います。部活動を持っていない先生方の場合は、様々な業務をしてお帰りになれますね。
ここまで(17:20)で、国が定めている「8時間」という規定労働時間がやってきます。
しかし、教師の仕事はまだまだ続きます!!
16:00~18:00頃 部活指導
→ 部活動は本当にそれぞれです。1時間くらいでパッとやって終わる部活動もあれば、19:00~19:30(完全下校時間)くらいまで本格的に活動する部活動もあります。
18:00~キリがつくまで
→ 仕事が追い付いていればここで帰れますが、大体の場合は次の日の授業準備から昼間やれなかった事務仕事などをこなしていきます。ここでは、18:00~と書いていますが、もっと遅くまで部活動を行う先生は、部活動が終わってから残っている業務に取り掛かります。 私の場合は、7:30から朝練のために出勤していますので、18:00でさっと帰っても、時間超過です。
保護者対応
ただ!
ここで、仕方のないことですが「保護者対応」がある場合があります。 成績のこと、問題行動があったなど、教師として適切に対応しなければならない教育上の問題が色々出てくるわけです。これは、教育に携わるものとしては、避けて通れない道なので責任感と使命感でやっていくしかありません。。。それはいいとして、
「保護者対応」は、お仕事をされている保護者が学校に来ます。これが何を示すのかというと、教師と同じくらいの時間から終業まで(8時間)働いた保護者が学校に来て面談をします。これは、仕方のないことです。でももう、教師の業務超過は避けられないですね。
残業代って何ですか?
私が不思議に思っているのは、一般の会社員の方がよく言う「残業代」ってなんですか? 私立学校は「みなし残業」という、”せこい制度”だったのかな?でも、そんな手当は給与明細に載っていない。しかも、手取りで21~23万くらいが私の把握している私立の教員の月給ですが…何か?